ピンボールアクション(アーバン筐体)

実機について 1985年7月、テーカン(テクモ→コーエーテクモゲームス)から登場。
アーケードゲームマシンの代表格であるピンボールを、ビデオゲーム化した珍しい作品である。
(因みに1979年に、ATARIから「ビデオピンボール」が登場している。)

筐体のコンソール部分には4つのボタンがあり、両脇の2つのボタンで左右のフリッパーを操作する。
コンソール上部の2つのボタンはスタート時のボールの発射と、台を揺らしてボールの軌道を変える「シェイクボタン」になっている。
2人交互プレイ可能。

主なゲームルールや、バンパー・スピナー・ロールオーバーなどのギミックは通常のピンボールと同様である。
妖しげな女性の顔が描かれたステージを基本に、特定の条件で3種類のステージへ移動して更なるハイスコアを狙える。
台上の左上にグリーン・左下にレッド・右上にブルー、各色のドロップターゲットとワープホールがある。
各色のドロップターゲットにボールを当てて全て落とすと、色に応じたワープホールのゲートが開く。

  • グリーン…ボウリングをテーマとしたステージ。
    10本のピンに付いているボタンを全て通過するとストライク。3回ストライクを達成するとエキストラチャンスとなる。

  • レッド…スロットマシーンをテーマとしたステージ。
    スピナーにボールを通過させてスロットを回転させる。絵柄が3つ揃うとエキストラチャンス。
    [BAR][BAR][BAR]でエキストラ、[7][7][7]でスペシャルとなる。

  • ブルー…カードゲームのポーカーをテーマとしたステージ。
    9か所のドロップターゲットがあり、その下にカードの図柄[10・J・Q・K・A]が表示されている。
    ランプが点灯している5か所のドロップターゲットだけ落として、台に表示されているポーカーの役を揃える。
    [10・J・Q・K・A]を揃えると最高の役「ロイヤルフラッシュ」が成立し、エキストラチャンスとなる。
3種類のステージで、一度でもエキストラを達成するとステージクリアになる。
更に3ステージ全てエキストラを達成すると、1クレジットサービスされる。

各色のステージは右上のリターンホールにボールを入れると、最初のステージに復帰する。
全てのステージに共通して存在する、画面一番下のアウトホールにボールを入れてしまうとミスとなり、ボールを失う。
ボールを全て失うとゲームオーバー。

1991年、続編として「スーパーピンボールアクション」が登場している。

※…ミニチュア作品は、同社の純正筐体「アーバン(1989年)」を使用。

作品&戯言 2018年3月の作品テーマは「テクモ」(旧社のテーカン、更に現在のコーエーテクモゲームスも含む)です。
特に80年代前半に掛けて、同社から様々な面白いビデオゲームがデビューしてましたが、
例によって当時の思い出を語りたくて、強引に同社の純正ミディ筐体に載せちゃいました。
しかもこのゲーム、本当はテーブル筐体向けで、コンソール部分もその様な造りになってますが、
この作品ではレバー部分に左フリッパーボタン、そして3つあるボタンの内、一番右のCボタンが右フリッパーボタン、
残った2個のボタンがシェイクボタンに割り当てているという、やや強引な設定にしています。
実際のアーバン筐体でも、こんな割り当てが可能かどうか分かりませんが…

作者は割とピンボールが好きでして、地元のボウリング場に4〜5台設置されてた実機を遊んでましたし、
当時はファミコンの「ピンボール」にも熱中してました。
今でもセガサターン用のソフト「鉄球 トゥルー・ピンボール」(発売:ギャガ・コミュニケーションズ)や、
「ネクロノミコン」「ラストグラティエーターズ」(制作:カゼ)等のデジタルピンボールシリーズで遊んでおります。
今作の「ピンボールアクション」も、隣町である住之江区北加賀屋にあったゲームセンターに設置されていて興味があったんですが、
当時は基本的にシューティングゲーム専門で、尚且つ1日100円の小遣いが貴重だった作者は、
「家に帰ればファミコンのピンボールがあるっ!!」と自分に言い聞かせてスルーしてました(笑)


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